<自由の探求者たちへ> Vol.1 向井山朋子
2022.02.10政治、パンデミック、環境問題、私たちを縛ってきた様々な制度や価値観。
今私たちは日々自分の場所で、各々がそれらと静かに戦い、向き合っています。知性や良心、能力や技術を使って、私たちの革命はゆっくりとそれぞれの場所に浸透しています。
ジュエリーブランドSIRI SIRIは設立以来、既成概念に縛られず自らの力で時代を変えていく「自由の探求者たち(the freedom explorers)」を強く惹きつけてきました。「SIRI SIRI」は「鎖 Chain」という単語から生まれた名前です。それは「繋ぎ止めるもの」そして同時に「解き放たれるもの」を意味します。現代のデザインと伝統技術が織りなすジュエリーは、自らを飾るだけでなく、時にお守りのように女性たちの心に寄り添い、長く愛されています。
ポートレートシリーズ「自由の探求者たちへ(For the freedom explorers)」では、激しく変わりゆく時代の中で力強いアクションをつなぐ女性たちの姿を通して、変革に満ちた「この時代の肖像」を描き出します。
向井山朋子 Tomoko Mukaiyama
ピアニスト、アーティスト Pianist / Artist
オランダ・アムステルダムを拠点に活躍されるピアニスト・アーティストの向井山朋子さん。和歌山県に生まれ、1991年にオランダの国際ガウデアムス演奏家コンクールで優勝して以来、ピアニストとして国際的に活動されてきました。近年は美術家としてトリエンナーレなどで作品発表を行うほか、プロデュースの分野でも活躍。音楽のみならず美術、建築、ファッション、ダンス、写真など幅広い分野とのコラボレーションで独創性を発揮しています。2019年に東京銀座のメゾンエルメスフォーラムで開催されたピアノのパフォーマンスをベースとした展覧会「ピアニスト」展は高評価を得ました。オランダ、メキシコ、日本を飛び回りながら、昨年は自身のルーツである紀伊半島・熊野を題材とした映像と音楽のパフォーマンス作品を発表。その世界はますます深く広がっています。
「ピアニスト」という伝統や既成概念にとらわれず、様々なジャンルのコラボレーターと自らの音楽を融合させて世界を自由に拡張していく向井山さんの表現は私たちを解放し、心を震わせてくれます。唯一無二の存在感にSIRI SIRIを纏い、フォトグラファーの在本彌生さんによる撮り下ろしのポートレートをお届けします。
Q:向井山さんがご自分の活動を通して伝えたいこととは?
ひとことで言えば「気づき」でしょうか。
我々皆がもつ創造性への気づき、
生きていること、女性性を謳歌する気づき。
また昨今は次世代へ何を受け渡していけるのか、を
クリエーション、作品を通して考えています。
関連リンク:
2021.7 RADIO Assemblage ゲスト:向井山朋子さん
TOMOKO MUKAIYAMA WEBSITE